うち-わた・す 意味
読み方:
意味
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- 【打ち渡す】
(動サ四)
(1)馬に乗って,川などを渡らせる。「清き瀬を馬―・し/万葉 715」
(2)端から端までずっと並べる。かけわたす。「平張どもあまた―・したるおはしどころに/大鏡(道長)」
(3)眺めやる。ずっと見渡す。「―・す竹田の原に鳴く鶴の/万葉 760」
- わた・す [0] 【渡す】 (動サ五 [四] ) (1) 水の上を,船・人手などによって対岸へ移す。「向こう岸へ船で―・す」 (2) 離れた二点に,物をまたがらせて,つなぐ。「船と岸の間に板を―・す」「ロープを―・す」 (3) 人・物を他に移す。(ア)別の人の手に移す。「バトンを―・す」「手紙を―・す」(イ)他の人の所有物とする。「家屋敷を人手に―・す」 (4) 通りなどを進んで行か
- うち-わた [2] [0] 【打(ち)綿】 (1) 打ち返した古綿。 (2) 繰り綿を綿弓で打って不純物を取り去り柔らかくしたもの。
- わた-うち [0] [4] 【綿打ち】 (1) 綿打ち弓を使って打ち綿を作ること。 (2) 「綿打ち弓」の略。
- うち・す 【打ちす】 (動サ変) さっと,それをする。急にそれが起こる。「あくびおのれ―・して寄り臥しぬる/枕草子 25」
- あけ-わた・す [4] 【明け渡す】 (動サ五 [四] ) 土地・建物・部屋などを,立ち退いて他人に渡す。「ついに家を―・す」「首位の座を―・す」 [可能] あけわたせる
- いい-わた・す イヒ― [4] 【言(い)渡す】 (動サ五 [四] ) (1) 命令・判決・決定などを口頭で知らせる。宣告する。「判決を―・す」 (2) 言葉を伝える。「かさねて誰―・すべき打橋なし/読本・春雨(死首のゑがほ)」 [可能] いいわたせる
- うり-わた・す [4] 【売(り)渡す】 (動サ五 [四] ) (1) 物を売って買い手に渡す。「家屋敷を―・す」 (2) 自分の利益と引き換えに仲間を敵側に渡す。「敵に―・す」 [可能] うりわたせる
- かき-わた・す 【掻き渡す】 (動サ四) 琴などの弦楽器をひき続ける。「をさをさ心解けても,―・さず/源氏(篝火)」
- かけ-わた・す [0] [4] 【掛(け)渡す・架(け)渡す】 (動サ五 [四] ) (1) 一方から他方へ渡してかける。架設する。「橋を―・す」 (2) 一面にかける。端から端へ,続けていくつも下げる。「簾―・してある人の家あり/平中 36」
- きき-わた・す 【聞き渡す】 (動サ四) 辺り一帯の音を聞く。「砧の音もかすかに,こなたかなた―・され/源氏(夕顔)」
- さげ-わた・す [4] [0] 【下げ渡す】 (動サ五 [四] ) (1) 官庁から民間へ下付する。払い下げる。「国有地を民間に―・す」 (2) 目上の者から目下の者に与える。
- さし-わた・す [0] [4] 【差(し)渡す】 (動サ五 [四] ) (1) 一方から他方へかけわたす。「向こう岸へ丸太を―・す」 (2) 舟を向こう岸へ行かせる。「向カイノ地ヘ舟ヲ―・ス/日葡」 (3) さし向かいになる。「更け行く迄―・し/浮世草子・一代男 2」 (4) 血のつながりをもつ。「和主が母は渡辺が為には―・した伯母/浄瑠璃・関八州繋馬」 [可能] さしわたせる
- て-わた・す [3] [0] 【手渡す】 (動サ五 [四] ) 物を,自分の手で相手に直接渡す。手渡しする。「手紙を―・される」 [可能] てわたせる
- なげ-わた・す [4] [0] 【投(げ)渡す】 (動サ五 [四] ) (1) 物を投げて人に渡す。 (2) 向こう側へ投げるように渡してかける。「丸太を―・しただけの橋」 [可能] なげわたせる
- はらい-わた・す ハラヒ― [5] 【払い渡す】 (動サ五 [四] ) 金銭を支払って渡す。