健よか 意味
- すくよか ②
(1)すくすくと成長するさま。丈夫なさま。すこやか。
「―に育つ」「―に暮らす」
(2)体ががっしりしているさま。
「いと大きにて,頸(クビ)も―なり/宇津保(蔵開上)」
(3)心がしっかりしているさま。
「ただの人は,其大臣にあひて,さやうに―にはいひてんや/宇治拾遺 12」
(4)きまじめで,あいきょうのとぼしいさま。
「―に心づきなし/源氏(帚木)」
(5)けわしいさま。
「―ならぬ山のけしき/源氏(帚木)」
(6)紙などが,固くごわごわしているさま。
「いとこはく―なる紙に書き給ふ/堤中納言(虫めづる)」
- よか 【良か・善か】 (1)形容詞「よし」の未然形「よけ」の上代東国方言。 「伊香保ろの沿いの榛原ねもころに奥をなかねそまさかし―ば/万葉 3410」 (2)形容詞「よし」の連体形「よかる」の変化した「よかん」の撥音の表記されないもの。 「女神には衣縫ひてたてまつるこそ―なれ/蜻蛉(下)」 (3)〔近世西国方言〕 形容詞「よい」の連用形・終止形・連体形の転。 「門出―,―。―便聞かうば
- よかよか-あめ [4] 【善か善か飴】 物売りの一。明治の中期頃,飴を入れた盤台を頭上にのせて,太鼓を打ち鳴らし「よかよか」とはやしながら売り歩いたもの。
- 膨よか・脹よか ふくよか ② (1)柔らかそうにふっくらとしているさま。ふくやか。ふくらか。 「―な顔」「年とともに―になってきた」 (2)豊かな香りを漂わすさま。 「―な新茶の香り」 ﹛派生﹜——さ(名)
- いこ-よか 【岐嶷】 (形動ナリ) 背が高く堂々としているさま。「天皇風姿(ミヤビ)―なり/日本書紀(綏靖訓)」
- すく-よか [2] 【健よか】 (形動) [文] ナリ (1) すくすくと成長するさま。丈夫なさま。すこやか。「―に育つ」「―に暮らす」 (2) 体ががっしりしているさま。「いと大きにて,頸(クビ)も―なり/宇津保(蔵開上)」 (3) 心がしっかりしているさま。「ただの人は,其大臣にあひて,さやうに―にはいひてんや/宇治拾遺 12」 (4) きまじめで,あいきょうのとぼしいさま。「―に
- なよ-よか (形動ナリ) (1) (衣服などが)やわらかなさま。なえたさま。なよらか。「君は―なる薄色どもになでしこの細長重ねて/源氏(宿木)」 (2) (身のこなしなどが)しなやかなさま。なよらか。「いと―にやをら立ちかはりて入りて見給へば/寝覚 3」
- にこ-よか 【和よか】 (形動ナリ) (1) ものやわらかなさま。なごやか。「にこ草の―にしも思ほゆるかも/万葉 4309」 (2) にっこり笑うさま。にこやか。「葦垣の中のにこ草―に我と笑まして人に知らゆな/万葉 2762」
- ふく-よか [2] 【膨よか・脹よか】 (形動) [文] ナリ (1) 柔らかそうにふっくらとしているさま。ふくやか。ふくらか。「―な顔」「年とともに―になってきた」 (2) 豊かな香りを漂わすさま。「―な新茶の香り」 [派生] ――さ(名)
- よかく 【与格】 〔dative case〕 インドヨーロッパ語族などにおける格の一。主に,動詞に対して間接的な目的語関係にあることを表すもの。日本語の「 A に B を与える」における「 A に」に相当する。 ; 【予覚】 「予感(ヨカン)」に同じ。 「呼ばれるに極つてゐるといふ―/こころ(漱石)」
- よかぜ 【夜風】 夜に吹く風。夜の風。
- よかつ 【余割】 ⇒コセカント
- よかれ 【善かれ】 〔形容詞「よし」の命令形〕 よくあってほしい。うまくいってくれ。 「―と思ってしたことがかえってあだになった」
- よかわ 【横川】 比叡山延暦寺を構成する三つの地域である三塔の一。円仁の開創。現在は,中堂(首楞厳院(シユリヨウゴンイン))・四季講堂・定光院・恵心院などがある。((歌枕))
- よかん 【予感】 将来ある事柄が起こりそうな気が何となくすること。また,その感じ。予覚。 「不吉な―」 ; 【余寒】 立春後の寒さ。寒(カン)が明けてまだ残る寒さ。残寒。﹝季﹞春。《鎌倉を驚かしたる―あり/虚子》
- よか-れん ヨクワ― [2] 【予科練】 (「海軍飛行予科練習生」の略称) 旧海軍の飛行機搭乗員養成制度。初め横須賀航空隊内に設置されたが,のち茨城県土浦に独立。小学校高等科卒(乙種),中学四年修了者(甲種)を主とする志願制で,厳しい訓練を経て飛行科下士官となった。