健児の塔 意味
- けんじのとう
沖縄県糸満市の沖縄戦跡国定公園に建立された慰霊塔。沖縄戦で多くの死者を出した沖縄師範学校生(鉄血勤皇隊)を祀(マツ)る。
- 健児の社 けんじのしゃ 江戸時代,薩摩藩が郷中教育の伝統を受け継いで組織した,青年藩士のための社会教育機関。
- 健児 けんじ ① (1)元気な若者。 「全国の―が集まる国体競技」 (2)「健児(コンデイ)」に同じ。 ; こんでい ◎ (1)奈良・平安時代,軍団の兵士役が廃された代わりに設けられ,諸国の国府・兵庫などを警備した兵士。郡司の子弟,勲位者などから選ばれた。平安中期以降,軍事的な必要性も乏しくなり消滅した。こんに。 (2)「健児童(コンデイワラワ)」に同じ。
- の塔 バベル-の-とう ―タフ 【―の塔】 (Babel) (1) 旧約聖書創世記第一一章に記されている伝説の塔。ノアの洪水後,人間が天にも届くような高い塔を築き始めたのを神が見てそのおごりをいかり,人々の言葉を混乱させ建設を中止させたという。 (2) 古代バビロニアに建てられた聖塔。 (3) 自己の限界をも省みない,実現不可能なくわだて。
- 孤児の 親のない
- 健児所 こんでいどころ 〔もと健児が詰めていたところから〕 諸国に置かれた国司の役所の一局の称。健児を統轄した。こにしょ。こんでいしょ。
- 健児田 こんでいでん ③ 奈良・平安時代,諸国において健児の食料にあてた不輸租田。
- 健児童 こんでいわらわ 武家時代,中間(チユウゲン)・足軽などの称。こんでい。 「―もしは格勤者なんどにて召つかはれけるが/平家 1」
- 牛健児 うしこでい 〔「こでい」は健児(コンデイ)の撥音「ん」の無表記〕 「牛飼い童(ワラワ)」のこと。 「是は―がはからひか/平家 8」 〔用例の平家物語の部分は木曾義仲が「牛飼い童」と言うべきところを知らずに言った田舎言葉〕
- 蟻の塔 ありのとう ④ 「蟻塚(アリヅカ)」に同じ。﹝季﹞夏。
- 双生児の 対をなす
- 女児の遊戯 おはじき
- 力人・力士・健児 ちからびと 力の強い人。強健な者。また,勇猛な兵士。 「軍士(イクサビト)の中の―軽く捷(ハヤ)きを選り聚めて/古事記(中訓)」 →健児(コンデイ)
- バベルの塔 バベルのとう
- 五輪の塔 ごりんのとう ⑤ ⇒五輪塔(ゴリントウ)
- 五重の塔 パゴダ; 三重塔; 仏塔; 五輪の塔; 石塔; 五重塔; 塔婆; 塔
例文
- 鉄血勤皇師範隊の壕 は、糸満市摩文仁の健児の塔や平和の像等の下にある。
- 健児の塔 沖縄師範学校男子部等の生徒によって編成された鉄血勤皇隊を祀った碑。
- また第二次世界大戦でなくなった沖縄県立一中の生徒を弔うための「一中健児の塔」などが近くに建立されている。
- 南部の旧三和村一帯は沖縄戦最大の激戦地で、ひめゆりの塔、健児の塔などがたち、沖縄戦跡国定公園に指定されている。
- 金城夫妻らが建てたものとしてさらに「健児の塔」(平和祈念公園内)があり、これが「魂魄の塔」「ひめゆりの塔」に続く3番目の塔であるとされている。