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健児所 意味

読み方:
"健児所"の例文

意味モバイル版携帯版

  • こんでいどころ
    〔もと健児が詰めていたところから〕
    諸国に置かれた国司の役所の一局の称。健児を統轄した。こにしょ。こんでいしょ。

  • 健児    けんじ ① (1)元気な若者。 「全国の―が集まる国体競技」 (2)「健児(コンデイ)」に同じ。 ; こんでい ◎ (1)奈良・平安時代,軍団の兵士役が廃された代わりに設けられ,諸国の国府・兵庫などを警備した兵士。郡司の子弟,勲位者などから選ばれた。平安中期以降,軍事的な必要性も乏しくなり消滅した。こんに。 (2)「健児童(コンデイワラワ)」に同じ。
  • 託児所    たくじしょ ◎④ 乳幼児を預かり,その保育・指導を行う施設。 →保育所
  • 健児田    こんでいでん ③ 奈良・平安時代,諸国において健児の食料にあてた不輸租田。
  • 健児童    こんでいわらわ 武家時代,中間(チユウゲン)・足軽などの称。こんでい。 「―もしは格勤者なんどにて召つかはれけるが/平家 1」
  • 牛健児    うしこでい 〔「こでい」は健児(コンデイ)の撥音「ん」の無表記〕 「牛飼い童(ワラワ)」のこと。 「是は―がはからひか/平家 8」 〔用例の平家物語の部分は木曾義仲が「牛飼い童」と言うべきところを知らずに言った田舎言葉〕
  • 健児の塔    けんじのとう 沖縄県糸満市の沖縄戦跡国定公園に建立された慰霊塔。沖縄戦で多くの死者を出した沖縄師範学校生(鉄血勤皇隊)を祀(マツ)る。
  • 健児の社    けんじのしゃ 江戸時代,薩摩藩が郷中教育の伝統を受け継いで組織した,青年藩士のための社会教育機関。
  • 力人・力士・健児    ちからびと 力の強い人。強健な者。また,勇猛な兵士。 「軍士(イクサビト)の中の―軽く捷(ハヤ)きを選り聚めて/古事記(中訓)」 →健児(コンデイ)
  • 健保    けんぽ ① 「健康保険」の略。 「―組合」
  • 健全    けんぜん ◎ (1)体や精神に悪いところがなく,元気なさま。 「―な肉体」 (2)状態や考え方が片寄らず普通であるさま。堅実で安心できるさま。 「―財政」「―な読み物」 ﹛派生﹜——さ(名) ――なる精神は健全なる身体(シンタイ)に宿る 〔ローマの詩人ユベナリスの詩句に基づく〕 精神と身体は互いに関係があり,身体が健全ならば,精神も健全である。 〔原詩の中での意味は「人は神に
  • 健よか    すくよか ② (1)すくすくと成長するさま。丈夫なさま。すこやか。 「―に育つ」「―に暮らす」 (2)体ががっしりしているさま。 「いと大きにて,頸(クビ)も―なり/宇津保(蔵開上)」 (3)心がしっかりしているさま。 「ただの人は,其大臣にあひて,さやうに―にはいひてんや/宇治拾遺 12」 (4)きまじめで,あいきょうのとぼしいさま。 「―に心づきなし/源氏(帚木)」 (5
  • 健全さ    健康; ヘルス; 健康さ

例文

  • 国司は大幅に増えた権限に対応するため、国衙機構の強化に努めるようになり、租税収取を所管する部署(税所・田所・大帳所・出納所など)や、軍事を所管する部署(健児所・検非違使所・厩所など)、所務・雑務を所管する部署(政所・調所・細工所・膳所など)を国衙に整備していった。
  • 国司のいない国衙は、留守所と呼ばれ、租税収取を所管する部署(税所(ぜいしょ・さいしょ等)、田所(たどころ)、大帳所(だいちょうしょ)、出納所(すいとうどころ)など)や、軍事を所管する部署(健児所(こんでいどころ)、検非違使所(けびいしどころ)、厩所(うまやどころ)など)、所務・雑務を所管する部署(政所(まんどころ)・調所(ちょうしょ)、細工所(さいくどころ)、膳所(ぜんどころ)など)が置かれ、在庁官人はこれらの部署に所属して実務に従事していた。