ひきずりこむ 意味
- 【引き摺り込む】
(1)引っぱって中へ入れる。引き入れる。
「袂(タモト)へ色のさいたのを二本―・みあがつて/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
(2)無理に誘い込む。
「悪い仲間に―・まれる」
‖可能‖ ひきずりこめる
- ずりこむ 【ずり込む】 (1)すべるようにして入り込む。 「川ニ―・ム/ヘボン」 (2)ずるずるともぐり込む。 「こちの仲間へ―・んで太太講を喰ひ倒ししようでな/滑稽本・膝栗毛 5」 (3)ひそかに取る。盗む。 「役徳は皆―・み/歌舞伎・宇都谷峠」
- おひきずり 【御引き摺り】 (1)歩くとひきずるような裾の長い着物。また,そのような仕立て方。 (2)「ひきずり{(1)}」に同じ。
- お-ひきずり [3] 【御引き摺り】 (1) 歩くとひきずるような裾の長い着物。また,そのような仕立て方。 (2) 「ひきずり{ (1) }」に同じ。
- ひきずり 【引き摺り】 (1)〔着物の裾を引き摺るように着る意から〕 おしゃればかりしていて,ろくに働かない女性をののしっていう語。おひきずり。 「―のくせに早いは尻ばかり/柳多留 4」 (2)「引き摺り下駄」の略。 (3)「引き摺り餅」の略。
- ひきずり-げた [4] 【引き摺り下駄】 のめり下駄の一。台を前後二つに切り,表は革を鋲(ビヨウ)打ちしてつなぎ,裏の中央をくりぬいたもの。引き下駄。
- ひきずり-もち [4] 【引き摺り餅】 数人で道具を持ち歩き,賃餅をついてまわること。また,その餅。
- のめずりこむ 【のめずり込む】 (1)のめって落ち込む。 「野壺に―・む」 (2)いつのまにかはいり込む。 「只(ト)ある六畳へ―・むと…大胡坐(オオアグラ)/婦系図(鏡花)」
- ひきずりひきずりする ひきずり回す
- ひきずりげた 【引き摺り下駄】 のめり下駄の一。台を前後二つに切り,表は革を鋲(ビヨウ)打ちしてつなぎ,裏の中央をくりぬいたもの。引き下駄。
- ひきずりだす 【引き摺り出す】 引っぱって外へ出す。無理に引っぱり出す。 「縁の下から―・す」「表舞台に―・す」 ‖可能‖ ひきずりだせる
- ひきずりもち 【引き摺り餅】 数人で道具を持ち歩き,賃餅をついてまわること。また,その餅。
- ひきずり回す ひきずりひきずりする
- ひきずり-おと・す [6] 【引き摺り落とす】 (動サ五 [四] ) (1) 上にある物や人を引っ張って落とす。「張りめぐらした幔幕(マンマク)を―・す」 (2) 自分より上位の者を,その地位から転落させる。「大関の座から―・す」 [可能] ひきずりおとせる
- ひきずり-おろ・す [6] [3] 【引き摺り下ろす】 (動サ五 [四] ) (1) 高い所からむりやり引っ張って下におろす。 (2) 自分より上位の者をその地位からおろす。「トップの座から―・す」 [可能] ひきずりおろせる
- ひきずり-こ・む [5] 【引き摺り込む】 (動マ五 [四] ) (1) 引っぱって中へ入れる。引き入れる。「袂(タモト)へ色のさいたのを二本―・みあがつて/西洋道中膝栗毛(七杉子)」 (2) 無理に誘い込む。「悪い仲間に―・まれる」 [可能] ひきずりこめる
例文
- すぐにおまえをひきずりこむ 一度暗黒の道にはまったら... 永遠に支配されてしまうぞ おまえの運命はな...
- 日本政府も100名以上の研究者を動員した結果、この海域を「魔の海域」として危険地帯に指定しており、日本人もまた昔からこの海域は海底にすむドラゴンがひきずりこむと恐れているというものである。