擦り退く 意味
読み方:
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- すりのく
(座ったまま)膝頭(ヒザガシラ)で床をするようにして後ろへ下がる。
「匂ひなども移るばかりなれば便あしと思ひて―・きたるに/徒然 238」
- 退く しぞく しりぞく。 「かたはら痛ければ,知らず顔にてやをら―・きぬるぞ/源氏(宿木)」 ; しりぞく ③ ※一※ (動カ五[四]) 〔「後(シリ)退(ソ)く」の意〕 (1)現在の位置からうしろへ移動する。うしろへさがる。後退する。 ⇔進む 「二,三歩―・く」 (2)貴人の前から退出する。 「御前を―・く」「(禄ヲ)肩に懸けて,拝して―・く/徒然 66」 (3)公の職務
- 遣り退ける やりのける ④ (1)巧みにしとげる。やってのける。 「難しい仕事を―・ける」 (2)物をその場から退かせる。 「基盛が車を門外に立てたりけるを,御随身―・けよと責めけれども/盛衰記 2」
- 立退く 明渡す; 明けわたす; 立ちのく; 立ち退く; 明け渡す
- 遠退く とおそく 遠ざかる。遠くなる。 「妹が門いや―・きぬ/万葉 3389」 ; とおのく ③ ※一※ (動カ五[四]) (1)遠く離れて行く。遠ざかる。 「足音が―・く」「危険が―・いた」「優勝の可能性が―・く」 (2)関係がうすくなる。疎遠になる。 「関心が―・く」「足が―・く」 ※二※ (動カ下二) ⇒とおのける
- 取り退き無尽 とりのきむじん ⑤ 頼母子講(タノモシコウ)の一。当たりくじで金を取った者が退会し,以後金を掛けないもの。江戸時代に流行した。天狗頼母子(テングタノモシ)。
- 飛び退く・跳び退く とびのく ③ 物をよけるために,瞬間的に身をかわしてその場を去る。 「あわててうしろに―・く」
- 垢擦り あかすり ④③ 入浴の際,垢を落とすのに用いるもの。呉絽(ゴロ)のきれ・軽石・ヘチマなど。
- 当擦り あて擦り; あてこすり; 刺; 当っ擦; 辛辣な言葉; 当て擦り; あて擦; 諷刺; 耳擦り; 耳こすり; 当てこすり; 痛烈な言葉; 当てっこすり; 当てっ擦り; 当擦; 当て付け; 穿鑿; 酷評; 耳擦; 鋭い言葉; 当っ擦り
- 掠り・擦り かすり ③ (1)かすること。表面をさっとなでて過ぎること。 (2)上前をはねること。口銭を取ること。また,そのもうけ。 「―をとる」 (3)わずかな金もうけ。 「川ごしの賃銭ばかりで,台の賃が―になりやす/滑稽本・膝栗毛 7」 (4)かすり傷。 「少しの―で水に浸つた故か気を失うた/歌舞伎・助六」 (5)ことば遊びの技法の一。同音異義または類似の音をもつ語によって,本来の意味
- 擦り・錯 こすり ③ (1)こすること。 (2)やすりの古名。また,木にトクサの茎をはった研磨用の道具。[新撰字鏡]
- 擦り傷 かすりきず ③ 皮膚を物がかすってできる浅い傷。擦過傷。 「―程度ですんだ」
- 擦り損 擦れ損; 摩損
- 擦り疵 引っ攣り; 引攣; 切り疵; すりむけ; 切疵; 掠り疵; 擦傷; 浅傷; 掻き傷; 爪跡; 傷ぐち; 擦痕; 古傷; 掻き疵; 疵口; 掠傷; 微傷; 爪痕; 擦疵; 引攣り; すり傷; かすり疵; 古創; 擦りきず; 疵あと; 切傷; 残痕; 擦れ; 疵; きず口; 擦過傷; 疵ぐち; 掠り傷; 擦り傷; 微瑕; 引っつれ; 引っつり; 掠り; 痕跡; 傷口; 摺れ; 摩れ; 傷跡; 掻疵
- 擦り膝 すりひざ ◎② 膝頭(ヒザガシラ)で床をすって動くこと。膝行(シツコウ)。