擦れ者 意味
読み方:
意味携帯版
- すれもの ②
(1)世間にもまれて世態・人情に通じた人。
(2)世間ずれした者。すれっからし。
「遊女にまさる―のよし/浮世草子・禁短気」
- 阿婆擦れ者 蓮葉女; 阿婆擦; 男殺し; コケット; 阿婆擦女; バンプ; 男たらし; 浮気女; あばずれ者; ヴァンプ; 阿婆擦れ; 妖女; 妖婦; 男殺; 傾城; 男誑; あばずれ女; 蓮葉; あだっぽい女; あば擦れ女; 阿婆擦れ女; 男誑し; あば擦れ; 阿婆擦者
- 擦れ 疵; きず口; 擦過傷; 疵ぐち; 掠り傷; かすり疵; 古創; 擦りきず; 疵あと; 切傷; 残痕; 微傷; 爪痕; 擦疵; すり傷; 引攣り; 疵口; 掻き疵; 嗄; 掠傷; 擦痕; 古傷; 擦傷; 浅傷; 掻き傷; 爪跡; 傷ぐち; 切り疵; 引っ攣り; 引攣; 掠り疵; 切疵; 疵痕; 瘡痕; 痕; 掻傷; 疵跡; 傷; 摺; 掠疵; 創痕; 摩; 傷痕; 引き攣り; 古疵; 瘢痕;
- 擦れ擦れ すれすれ ◎ (1)二つの物がもう少しで触れ合うほど近いさま。 「海面―に飛行機が飛ぶ」「床―まで水につかった」 (2)限度一杯であるさま。 「違反―の運転」「定刻―に到着した」 (3)気持ちが合わないさま。仲が悪いさま。 「御領分のせり合ひでお二人の親御様は―/浄瑠璃・妹背山」
- きれ者 賢い者
- ふれ者 あほう; 精神病者; 狂人; たわけ者; 気違い
- 倒れ者 たおれもの (1)行き倒れ。 「―おととい剃た医者にかけ/柳多留 10」 (2)破産者。 「―の礼銀や,払のしかけなどの無理/都鄙問答」
- 其れ者 それしゃ ② (1)芸者。女郎。 「―の出身(アガリ)らしい四十恰好の粋な妻君/社会百面相(魯庵)」 (2)その道に通じた人。くろうと。 「世の中の巾着切りも,腹のうちからの―にもあらず/浮世草子・諸艶大鑑 3」
- 切れ者 きれもの ◎ 頭の働きが素早く,すぐれた手腕をもつ者。やり手。敏腕家。 「財界随一の―と評判の男」
- 廃れ者 すたれもの ◎ 「すたりもの(廃者)」に同じ。
- 暴れ者 あばれもの ◎ 乱暴な人。あばれんぼう。
- 流れ者 ながれもの ⑤ 住所が定まらず,土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。
- 浮れ者 蕩児; 浮かれ人; 遊冶郎; 道楽者; 浮れ烏; 浮れがらす; 放蕩者; 狂蕩; 浮かれ烏; 浮人; 浮かれがらす; 浮かれ者; 浮れ人; のら者; のら蔵; 悪道者
- 溢れ者 あぶれもの ◎⑤ (1)日雇いなどで,その日の仕事にありつけなかった人。 (2)無法者。ならずもの。 「今はさやうなる―出で来まじげなる世にこそ/狭衣 4」 (3)社会から脱落して放浪し,徒党をなすもの。悪党。 「―の不敵武者に跳り合て,命失て何かせん/太平記 6」
- 濡れ者 ぬれもの (1)色事に通じた人。好色者。濡れ人。 「どうでもさが(=女ノ名)は―ぢや/浄瑠璃・生玉心中(上)」 (2)美人。男の気持ちをそそる女性。 「姉妹の袖雫垂る風俗は,国に名取の―と聞えしも/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」
- 痴れ者 しれもの ◎ (1)常軌を逸したばかもの。あほう。 「この―め」 (2)その道に打ち込んだ巧者。相当な者。大したやつ。したたかもの。 「さればこそ風流の―,爰に至りて其の実を顕す/奥の細道」 (3)乱暴者。狼藉(ロウゼキ)者。暴漢。