擦文土器 意味
- さつもんどき ⑤
八~一三世紀頃,北海道で製作・使用された土器。器面全体に刷毛目(ハケメ)様の擦痕(サツコン)がある。本州の土師器(ハジキ)の影響を受けている。
- 印文土器 いんもんどき ⑤ 中国南東部で新石器時代から漢代に使われた土器。幾何学文様のあるスタンプを打った灰色の壺などで,軟陶と硬陶の別がある。
- 彩文土器 さいもんどき ⑤ 顔料などで表面に文様をほどこした無釉(ムユウ)土器。原始農耕社会で用いられ,世界中に分布する。日本では縄文時代・弥生時代のものがある。彩色(サイシキ)土器。 →彩陶(サイトウ)
- 櫛目文土器 くしめもんどき ⑥ 櫛の歯状の道具で文様をつけた土器の総称。ユーラシア大陸北部から朝鮮半島にかけて出土する新石器時代の土器に多い。
- 続縄文土器 ぞくじょうもんどき ⑦ 主に北海道において,本州の弥生・古墳時代にあたる時期に,在来の縄文土器に弥生土器の影響が加わって作られた土器。
- 縄文土器 じょうもんどき ⑤ 縄文時代に製作・使用された土器。表面に縄文のあるものが多い。焼成温度が低いため黒褐色や赤褐色を呈するが,時期・地域による型式の差は大きい。縄文式土器。
- 土器 かわらけ ◎ 〔「瓦(カワラ)笥(ケ)」の意〕 (1)釉(ウワグスリ)をかけてない素焼きの陶器。 (2)素焼きの杯(サカズキ)。 (3)酒宴。酒盛り。 「御―始まり御箸下りぬる程に/宇津保(祭の使)」 (4)〔近世語〕 女性が年頃になっても陰毛のないことをいう俗語。また,その女性。 ; どき ① 粘土を焼成して作る素焼きの容器。陶器や磁器にくらべ,焼成温度は一般に低い。日本
- 擦文文化 さつもんぶんか ⑤ 北海道における続縄文文化に続く文化。擦文土器・鉄器を使い,竪穴住居に住み,狩猟・漁労・雑穀栽培を行なった八~一三世紀の文化。
- 下土器 したかわらけ 容器からこぼれる酒などの液体を受けるために,容器の下に置く皿。したいれ。
- 土器声 かわらけごえ 艶(ツヤ)や張りのない声。 「少御前が哥は―にて/体源抄」
- 土器物 かわらけもの 大きな土器に盛った酒のさかな。鉢の物。取据(トリスエ)。
- 土器色 かわらけいろ ◎ 黒ずんだ淡橙(ダイダイ)色。
- 土器菜 かわらけな タビラコの別名。
- 小土器 こかわらけ ② 小さな素焼きの器(ウツワ)。
- 攪土器 かくどき ③ 土をかきまぜる農具。また,土砂などをかきまぜる装置。
- 耳土器 みみがわらけ ③ 箸(ハシ)を置くために使用する,耳の形に似た小さな焼き物。耳皿。
例文
- 近野遺跡…擦文土器も見つかっている。
- 付近からは擦文土器が見つかっている。
- 三内遺跡…擦文土器も見つかっている。
- 須恵器や擦文土器が見つかっている。
- 雪ゾリや擦文土器が見つかっている。
- 擦文土器などが見つかっている。
- 擦文土器等が見つかっている。
- 擦文土器が見つかっている。
- 独特の刻目状の文様の土器を狭義の擦文土器とする研究者も存在する。
- 土器型式では北大II式までは続縄文土器であり北大III式から擦文土器に含まれる。