うつる 意味
- 【移る】
(1)人や物が,ある所から別の所へ動く。移動する。移転する。
「本船からボートに―・る」「大阪から京都へ―・る」「住まいを―・る」
(2)人や組織の配置・地位・職務などが別のものに変わる。転ずる。
「庶務課から人事課に―・る」「うちの大学も郊外に―・ることになった」「もっと給料のいい会社に―・りたい」「定年を前に会社を―・るには決心がいる」「都が奈良から京都に―・る」
〔「都がうつる」は「遷る」と書く〕
(3)関心の対象が別のものに変わる。転ずる。
「はじめは古代語に関心があったが今は現代語に興味が―・った」「目が他に―・る」「心が…に―・る」
→情が移る
(4)色・香り・火などの一部が他の物に付着して離れなくなる。しみつく。
「ジーパンと一緒に洗ったらシャツに色が―・ってしまった」「香りが―・る」
(5)病気などが他人に伝染する。
「長男のはしかが次男に―・る」「君のあくびがみんなに―・った」
(6)(火事で)火が少し離れた他の物に及ぶ。燃え広がる。
「火が倉庫に―・る」
(7)次の段階,動作に進む。
「式典を終え祝賀会に―・る」「組み立てを終わって調整に―・る」「話は別のことに―・った」
(8)時が経過する。やや文学的な言い方。
「時が―・る」「星霜(セイソウ)―・り人は去り」
(9)時が経過して色などが衰える。
「花の色は―・りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに/古今(春下)」
〔「移す」に対する自動詞〕
‖可能‖ うつれる
移れば変わる
時とともにすべてが変わる。世の中の推移の激しいさまをいう。
「―世の習い」
- 【映る】
〔「移る」と同源〕
(1)形・色・光などが,他の物の表面に現れる。映じる。
「夕日が窓に―・る」「岸の花が水面に―・っている」
(2)スクリーンやテレビなどに,映像が現れる。
「テレビがよく―・らない」
(3)調和する。つり合う。似合う。
「白いケープがよく―・る」
(4)人に,そのような印象を与える。映ずる。
「彼の態度は大人たちには生意気に―・った」
- ?うつる 伝染する
- おしうつる 【推(し)移る】 状態が変わっていく。時間が過ぎていく。 「世と共に―・つての商法三昧/当世書生気質(逍遥)」
- とびうつる 【飛(び)移る】 飛んで他へ移る。 「花から花へ―・るチョウ」「船から桟橋へ―・る」 ‖可能‖ とびうつれる
- のりうつる 【乗(り)移る】 (1)ある乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。船にいうことが多い。 「船から救命ボートに―・る」 (2)神・霊魂などが人間に取りつく。「悪魔が―・る」[日葡] ‖可能‖ のりうつれる
- ひきうつる 【引(き)移る】 他の場所に移る。引っ越す。 「郊外に―・る」 ‖可能‖ ひきうつれる
- もえうつる 【燃え移る】 [火が主語] spread<to> .
- 乗りうつる 乗移る; 乗りつぐ; 乗り替える; 乗り換える; 乗り移る; 乗継ぐ; 乗りかえる; 乗換える; 乗り継ぐ
- 推しうつる 過去る; 経過する; 経つ; 行く; 過ぎさる; 推し移る; 越す; 過ぎる; 過行く; 過る; 往く; 過ぎゆく; 移る; うち過ぎる; 過ぎ去る; 去る; 過ぎ行く; 流れる
- 目にうつる 見える
- つる 【都留】 (1)山梨県南東部の市。桂川中流域にある。甲斐絹(カイキ)の産地として知られ,夜具地・座布団地に用いる八端の機業が盛ん。都留文科大学がある。 (2)甲斐国東部の古郡名。鶴を連想して和歌に詠まれた。((歌枕)) ; 【連る】 ⇒つれる ; 【弦・絃】 (1)弓に張る糸。ゆみづる。ゆづる。 「―を張る」 (2)琴・三味線などの弦楽器に張る糸。 ; 【鉉】 〔「つ
- つる-つる ■一■ [1] (副)スル (1) なめらかなさま。また,よくすべるさま。「―した紙」「道が凍って―する」 (2) 動きがなめらかなさま。「口を利き出すと,―と出る/三四郎(漱石)」 (3) そば・うどんなどをすするさま。また,そのときの音を表す語。「そばを―と食う」 ■二■ [0] (形動) なめらかで光沢のあるさま。「―に磨かれた柱」「―の頭」
- うつ 【全】 名詞の上に付いて,複合語をつくり,全部,すっかりの意を表す。 「―はぎ」 ; 【空・虚】 名詞の上に付いて,複合語をつくり,空虚なこと,からっぽである意を表す。 「―木」「―蝉」 ; 【鬱】 ※一※ (名) 心にわだかまりがあって,気持ちの晴れ晴れしないこと。ゆううつ。 「―を散じる」 ※二※ (ト|タル) 草木の茂っているさま。 「数百年斧を入れたこと
- うつ-うつ [0] (副)スル ごく浅い眠りにあるさま。うとうと。「国野の肱を枕にして―睡るを見て/雪中梅(鉄腸)」
- つるつる ※一※ ① (副) (1)なめらかなさま。また,よくすべるさま。 「―した紙」「道が凍って―する」 (2)動きがなめらかなさま。 「口を利き出すと,―と出る/三四郎(漱石)」 (3)そば・うどんなどをすするさま。また,そのときの音を表す語。 「そばを―と食う」 ※二※ ◎ (形動) なめらかで光沢のあるさま。 「―に磨かれた柱」「―の頭」
- つるつるの はげた; 滑らかな; 滑りやすい; 不毛
例文
- バカがうつる、近づくな。
- 不幸がうつる 明日も大事な面接なのに
- 逃げろ! 酸っぱいにおいがうつるぞ!
- だが病原菌がうつる 可能性もあるから
- 娘は 肺を患っていた。 人にうつる病だ。
- まるで風邪がうつるように 受け継いでいく
- 目にうつる全てのことは メッセージ
- 「うみに うつるは そらの あお」
- 「うみに うつるは そらの あお」
- あ...早く手洗わないと 貧乏うつるぜ~。