かきつけ 意味
- 【書(き)付け】
(1)心覚え程度に書いたもの。書類。メモ。
(2)勘定書き。請求書。
「飲み屋の―」
(3)江戸時代,幕府や大名家で,上からの命令・申し渡しを記した公文書。お書き付け。
- かきつける 【書(き)付ける】 (1)文字や文句を書き留める。心覚え程度に書き記す。 「要点をメモに―・ける」 (2)いつも書いていて慣れている。書き慣れる。 「―・けた原稿用紙」
- かきつ 【垣内】 (1)垣根のうち。屋敷の中。かいと。 「我が背子が古き―の桜花/万葉 4077」 (2)領地。占有地。新しく占有・開拓した土地。 「我が背子が―の谷に/万葉 4207」 ; 【嘉吉】 年号(1441.2.17-1444.2.5)。永享の後,文安の前。後花園天皇の代。かきち。 ; カキツバタの略。 「姫は蓮公家は―をおつて見せ/柳多留 67」
- きつけ 【気付け】 (1) ◎ 気を失った人の意識をはっきりさせること。また,元気をなくした人の気持ちを引き立たせること。 「―にブランデーを飲ませる」 (2) ◎③ 「気付け薬」の略。 (3) ◎ 「きづけ(気付)」に同じ。 ; 【来付け】 来なれていること。なじみ。 「―の店」 ; 【着付け】 (1)衣服,特に和服を形よく着ること。また,着せること。 「花嫁衣装の―
- かき-つけ [0] 【書(き)付け】 (1) 心覚え程度に書いたもの。書類。メモ。 (2) 勘定書き。請求書。「飲み屋の―」 (3) 江戸時代,幕府や大名家で,上からの命令・申し渡しを記した公文書。お書き付け。
- かきつき 【嘉吉記】 嘉吉の乱の顛末,および播磨赤松氏再興に至る経過を編年式に記した記録。一巻。著者・成立年代ともに未詳。赤松記。
- かきつきげ 【柿月毛】 馬の毛色の名。月毛の赤みをおびたもの。あかつきげ。こうばいつきげ。
- かきつく 【掻き付く】 (1)とりつく。しがみつく。 「手腓(タコムラ)に虻(アム)―・き/古事記(下)」 (2)頼る。頼りにする。 「いとど,―・かむ方なく/源氏(蓬生)」 (3)ねだって自分の物とする。 「はうばいの若い者に絹の脚布(キヤフ)―・き/浮世草子・一代女 5」
- かきつくす 【書き尽す】 write in full;give a full account<of> .
- かきつた 【垣内田】 垣の中の田。囲いの中にある田。 「神奈備(カムナビ)の清き御田屋の―の池の堤の/万葉 3223」
- かきつづる 【書き綴る】 ことばを連ねて文章を書く。 「恋情を―・った手紙」
- かきつばた 【杜若・燕子花】 ※一※ ③ (名) 〔古くは「かきつはた」〕 (1)アヤメ科の多年草。湿地に生える。ハナショウブに似るが葉は幅が広く,中脈は発達しない。高さ約70センチメートル。初夏,茎頂の苞の間に三個内外の濃青色・白色・斑入りなどの花を開く。かいつばた。かおよばな。﹝季﹞夏。《―似たりや似たり水の影/芭蕉》 (2)襲(カサネ)の色目の名。表は二藍(フタアイ),裏は萌黄(モエギ)。ま
- かきつぶし 【書き潰し】 書き損なうこと。また,書き損なったもの。特に,書画の類。
- かきつむ 【書き集む】 書きあつめる。 「年ごろ―・めさせ給ひける絵物語など/栄花(衣の珠)」 ; 【掻き集む】 かきあつめる。 「―・むる物なげかしさ/源氏(明石)」
- かきつ-き 【嘉吉記】 嘉吉の乱の顛末,および播磨赤松氏再興に至る経過を編年式に記した記録。一巻。著者・成立年代ともに未詳。赤松記。
- かきつ-た 【垣内田】 垣の中の田。囲いの中にある田。「神奈備(カムナビ)の清き御田屋の―の池の堤の/万葉 3223」
例文
- 但、田村将軍征夷の時、弓のはずにて、石の面に日本の中央のよしをかきつけたれば、石文といふといへり。
- 「万葉集」に、「真鳥すむ卯名手の森の菅の根を衣にかきつけきせむ児もかな」と詠まれた所であり、寺宝のうち藤原行成筆と伝える扁額「正一位高野大明神」は重要文化財である。