くせむ 意味
読み方:
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- 【癖む】
(1)心がゆがむ。ねじける。
「道心の後にも心大に―・みつつ普通の人には似ざりけり/平家(二末・延慶本)」
(2)普通とは違うやり方・さまをする。
「万葉集のやうなどいひて,―・みよめども/八雲御抄」
- すくせむすび 【宿世結び】 「縁結び{(2)}」に同じ。
- せむ 【攻む】 ⇒せめる ; 【迫む・逼む】 (1)追い詰める。 「かく年も―・めつれば/源氏(若菜下)」 (2)きつく締めつける。 「御襪のいたう―・めさせ給ひけるに/大鏡(兼家)」 ; 【世務】 ⇒せいむ(世務)
- せむい 【施無畏】 〔仏〕 (1)仏・菩薩が衆生(シユジヨウ)のおそれを除き,救うこと。三施の一。無畏施。 (2)観世音菩薩の別称。施無畏者。
- せむし 【傴僂】 〔昔,背に虫がいるためになると考えられていたことからという〕 背骨が後方に湾曲して前かがみになっていること。また,その人。
- なに-せむ 【何せむ】 (連語) なんになるだろうか,なんにもならぬ。何せむに。「恋ひ死なむ後は―生ける日のためこそ妹を見まく欲りすれ/万葉 560」 ――に (1) 「なにせむ」に同じ。「銀(シロカネ)も金(クガネ)も玉も―優れる宝子にしかめやも/万葉 803」 (2) なんのために。どうして。「―命をもとな長く欲りせむ生けれども我(ア)が思ふ妹にやすく逢はなくに/万葉 2358」
- 何せむ なにせむ なんになるだろうか,なんにもならぬ。何せむに。 「恋ひ死なむ後は―生ける日のためこそ妹を見まく欲りすれ/万葉 560」 ――に (1)「なにせむ」に同じ。 「銀(シロカネ)も金(クガネ)も玉も―優れる宝子にしかめやも/万葉 803」 (2)なんのために。どうして。 「―命をもとな長く欲りせむ生けれども我(ア)が思ふ妹にやすく逢はなくに/万葉 2358」
- いぶせむ 〔形容詞「いぶせし」の動詞化〕 心がはればれとせず,気がふさぐ。ゆううつになる。 「うつ木綿(ユウ)のこもりてをれば見てしかと―・む時の/万葉 1809」
- せむいいん 【施無畏印】 〔仏〕 施無畏の功徳を示す印。右手を開いて,手のひらを外に向け,肩の辺に上げる。 →印
- せむい-いん ―ムヰ― [3] 【施無畏印】 (仏) 施無畏の功徳を示す印。右手を開いて,手のひらを外に向け,肩の辺に上げる。 印
- せむしの 腰のまがった
- なにせむ 【何せむ】 なんになるだろうか,なんにもならぬ。何せむに。 「恋ひ死なむ後は―生ける日のためこそ妹を見まく欲りすれ/万葉 560」 ――に (1)「なにせむ」に同じ。 「銀(シロカネ)も金(クガネ)も玉も―優れる宝子にしかめやも/万葉 803」 (2)なんのために。どうして。 「―命をもとな長く欲りせむ生けれども我(ア)が思ふ妹にやすく逢はなくに/万葉 2358」
- はせむかう 【馳せ向かう】 急いでおもむく。かけつける。
- いもせむすび 【妹背結び】 夫婦の縁を結ぶこと。縁結び。 「いまはの晴れと嗜みし一世一度の―/浄瑠璃・会稽山」
- せむしになる 腰がまがる
- にせむらさき 【似せ紫】 染め色の名。鈍い紫色。紫根ではなく,蘇芳(スオウ)や藍で染めた紫色。江戸時代に流行。