くたす 意味
- 【腐す】
(1)くさらせる。だめにする。
「卯の花を―・す霖雨(ナガメ)の/万葉 4217」
(2)評判をおとす。名をけがす。
「いといみじうからうせめられ給ひて太上天皇の御名は―・させ給ひてき/大鏡(伊尹)」
(3)非難する。
「さのみ花月の句を好むべからず。―・して返されぬれば無念也/連理秘抄」
〔「くちる」に対する他動詞〕
- おもいくたす 【思ひ腐す】 心の中でけなす。悪く思う。 「いかがは推し量り―・さむ/源氏(帚木)」
- ひかくたすう 【比較多数】 議決などで,過半数にはならないが,最も多数であること。 ⇔絶対多数
- たす 【足す】 (1)すでにあるものの上にさらに加える。足りない分を補う。 「少し砂糖を―・す」「一―・す二」 (2)必要なことをやる。用事を済ます。 「用を―・す」 ‖可能‖ たせる
- くた-くた ■一■ [2] [1] (副) (「と」を伴っても用いる) (1) 物の形がくずれるほどによく煮るさま。また,そのときの音を表す語。ぐたぐた。ぐつぐつ。「―と煮込む」 (2) 疲れたり弱ったりして張りを失ったさま。ぐたり。ぐにゃぐにゃ。「気を失って―とくずおれる」 (3) 物が,細かくなってしまうさま。ずたずた。こなごな。「背骨を打ち切りて,―となしつ/宇治拾遺 12」 ■二■
- 満たす・充たす みたす ② (1)いっぱいにする。容器などに入れて満ちるようにする。 「ごちそうで腹を―・す」「杯に酒を―・す」 (2)満足させる。 「―・されない心」「要求を―・す」 (3)〔数〕 ある条件にあう。 「以下の条件を―・す数値」 〝可能〞 みたせる
- いたす 【致す】 (1)そこまで達するようにする。至らせる。(ア)心などをある方面に向けて届かせる。 「ふるさとに思いを―・す」「健康に心を―・して励む」(イ)あることが原因となってよくない結果を引き起こす。「これは私の不徳の―・すところです」(ウ)身や命をささげる。差し出す。「危きを見て,命を―・す処々/太平記 26」 〔「いたる」の他動詞〕 (2)動詞「する」の待遇表現。(ア)「する」の謙
- うたす 【打たす】 〔動詞「打つ」の未然形に使役の助動詞「す」が付いたものから〕 (鞭(ムチ)で打って馬を走らせる意から)馬に乗って進む。 「―・せたる大名は一人も参らず/太平記 3」
- かたす 【鍛す】 鉄などをきたえる。 「新しき鈎(チ)を―・し/日本書紀(神代下訓)」 ; 【肩す】 駕籠(カゴ)かきが,担ぐ棒を息杖(イキヅエ)に乗せて肩を休める。 「先へ急ぐは駕籠の足,せめて―・して止めもせず/浄瑠璃・寿の門松」 ; 【片す】 物を他の場所に移す。どける。また,かたづける。 「おもちゃを―・す」「其所を―・して盥(タレイ)をあげろ/塩原多助一代記(円朝)」
- きたす 【来す】 (1)ある結果を招く。ある事態を生じさせる。好ましくないことについていうことが多い。 「運営に支障を―・す」 (2)来るようにする。招く。 「法門を皆―・して我が所に持し奉らむ/今昔 1」 〔漢文訓読系の語。「きたる」に対する他動詞〕
- たすう 【多数】 (1)人や物の数が多いこと。 ⇔少数 「負傷者は―にのぼる」 (2)他方よりも人数が多いこと。 「―意見」
- たすき 【襷】 (1)和服を着て働くときに,袂(タモト)をからげるのに用いるひも。肩からわきの下にかけて結び回し,背中で斜めに打ち違いにする。 (2)一方の肩から他方のわきの下に掛ける布やひも。 「候補者が名前を入れた―を掛ける」「駅伝競走で―を受け渡しする」 (3)ひもや線または細長いものを斜めに打ち違えること。また,その模様。 (4)漢字の画の一。「戈」の第三画にみられるような「ノ」の部
- たすく 【助く】 ⇒たすける
- たすけ 【助け】 (1)たすけること。また,その人。 「―を呼ぶ」「なんの―にもならない」 (2)必要な品。足し。 「生活の―にする」「行路の―卓散なり/太平記 22」
- たす・く 【助く】 (動カ下二) たすける
- たす・ける [3] 【助ける・扶ける】 (動カ下一) [文] カ下二 たす・く (「助(ス)く」に手の意の接頭語「た」が付いて一語化したもの) (1) 力を添えて人や動物を,死の危険や苦痛・災難から逃れさせる。「池に落ちた子供を―・ける」「災害に遭った人々を―・けよう」 (2) (「援ける」「輔ける」「左ける」などとも書く)他人を補佐して,事がうまく運ぶようにする。助力する。手伝う。「主君
例文
- 歩くたすけ - テーピングくつ下。
- 画面上にひらがなで表示される「ろくたすよんは」(正解は「10」)のような出題に答える。