さけ 意味
- 【鮭・鮏】
(1)サケ目サケ科の海魚の総称。一般に,サケ(シロザケ)・ギンザケ・ベニザケ・サクラマス・カラフトマス・マスノスケなどをいう。
(2){(1)}の一種。全長1メートルに及ぶ。体形は比較的細めで,やや側扁する。体色は普通,背面が藍灰色,腹面は銀白色。産卵期になると雄の上あごは曲がり,体側に黒・黄・桃色の混じった雲状斑を生ずる。産卵は川の上流で行われる。重要な食用魚で,卵巣も筋子(スジコ)・イクラとして食用。北洋に広く分布。シロザケ。アキアジ。トキシラズ。シャケ。﹝季﹞秋。
- 【酒】
(1)白米を蒸して,麹(コウジ)と水を加えて醸造した飲料。清酒と濁酒とがある。日本酒。
(2)酒精分を含み,人を酔わせる飲料の総称。日本酒・ウイスキー・ウオツカ・ワインなど。
「―を飲む」「―に酔う」「―がまわる」
(3)酒を飲むこと。
「―の席」
――に呑(ノ)まれる
酒を飲んで理性を失う。
「酒を飲んでも―れるな」
――に別腸(ベツチヨウ)あり
酒量は体の大小に関係がない。
――の燗(カン)は人肌(ヒトハダ)
酒の燗は体温ぐらいが適当である。
――の酔い本性(ホンシヨウ)忘れず
⇒酒飲(サケノ)み本性(ホンシヨウ)たがわず
――は憂(ウレ)いの玉箒(タマバハキ)
〔蘇軾の詩「洞庭春色」による〕
酒は心配事を忘れさせ,暗い気持ちをぬぐい去ってくれるほうきのようなものだ。
――は百薬(ヒヤクヤク)の長(チヨウ)
〔漢書(食貨志下)〕
適度の飲酒はどんな薬にもまさって効験がある。
――人を呑(ノ)む
酒は人の精神を麻痺(マヒ)させる。酒を飲んで正気を失う。酒にのまれる。
――を煮(ニ)・る
もろみから搾った新酒を,摂氏六五度に加熱して中の微生物を殺す。さけに。
- うま-さけ [0] [2] 【旨酒・味酒】 ■一■ (名) (「うまざけ」とも) うまい酒。よい酒。また,酒をほめていう語。「勝利の―に酔いしれる」 ■二■ (枕詞) (1) 神酒を「みわ」といったことから,「三輪」「三諸(ミモロ)」にかかる。「―三輪の山/万葉 17」 (2) 酒の産地として有名なことから,「餌香(エカ)の市」「鈴鹿」にかかる。「―餌香の市に/日本書紀(顕宗訓)」
- おさけ 酒; お酒; さけ; 御酒
- かさけ 【瘡気】 梅毒。また,梅毒の気味。 「自惚(ウヌボレ)と―のない者はない(=誰ニデモ多少ノ自惚ハアルモノダ)」
- かみ-さけ 【噛み酒・醸酒】 古代,米を噛み砕いて造ったという酒。
- さけく 【幸く】 〔上代東国方言〕 「さきく」に同じ。 「諸(モロモロ)は―と申す帰り来(ク)までに/万葉 4372」
- さけじ 【裂け痔】 肛門(コウモン)の縁が裂ける痔。きれ痔。
- さけび 【叫び】 さけぶこと。また,その声。 「魂の―」
- さけぶ 【叫ぶ】 (1)大きな声を出す。また,大きな声で言う。 「是のせて行け,具して行け,とをめき―べど/平家 3」「『助けて』と―・ぶ」 (2)強く世間に訴える。主張する。 「獄中から無実を―・び続ける」 ‖可能‖ さけべる
- さけめ 【裂け目】 さけた所。われめ。
- さける 【裂ける】 一つの物が線状に鋭く切れる。 「落雷で大木が―・けた」「口が―・けても言えない」 〔「裂く」に対する自動詞〕 ; 【避ける】 〔「離(サ)く」と同源〕 (1)好ましくない人・物・事態に近づかないように,あるいは触れないようにする。よける。 「危険な場所を―・けて迂回する」「危うく高台に難を―・けた」「ツバメは冬の寒さを―・けるために南へ渡る」「人目を―・けて暮らす」
- さけん 【左券】 「左契(サケイ)」に同じ。 ; 【差遣】 使いの者をさしつかわすこと。派遣。 「特使を―する」
- さけ・ぶ [2] 【叫ぶ】 (動バ五 [四] ) (1) 大きな声を出す。また,大きな声で言う。「是のせて行け,具して行け,とをめき―べど/平家 3」「『助けて』と―・ぶ」 (2) 強く世間に訴える。主張する。「獄中から無実を―・び続ける」 [可能] さけべる
- さけ目 切込み; 隙間; 破れめ; 切込; 罅割; 透き; 切口; 隙; 截り口; 破間; 谿間; われ目; 細長い切口; 切れ口; 谷あい; 罅割れ; 切り口; 破目; 淵; 谷間; 割目; 破れ間; スリット; 裂罅; 透き間; 細長い孔; 地割; 截口; 裂け目; 罅; ひび割れ; すき間; 渓間; われめ; 裂けめ; 寸隙; 割れ目; 破れ目
- さけ-かす [0] [3] 【酒粕・酒糟】 もろみから酒を搾り取った残りかす。粕(カス)漬け・合成清酒・酢などの原料とする。さかかす。さけのかす。
例文
- 「助けて、助けて」、と彼女はさけんだ。
- マユコはつらい仕事をするのをさけた。
- 子供がお母さんと泣きさけんでいた。
- 彼は助けを求めるさけび声を聞いた。
- そのニュースは胸が張りさけんばかりだった。
- 私になさけをかけないでください。
- ジムは怒りを抑えて争いをさけることができた。
- その魚はさけのような味だった。
- 現状では倒産はさけられない。
- 彼は遠回しに言って、私の名声を傷つけるのをさけた。