靡き藻 意味
読み方:
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- なびきも
流れや波になびいている藻。
- 靡き なびき ③ (1)なびくこと。 「ささげたる旗の―は/万葉 199」 (2)指物(サシモノ)の一。先細りのよく撓(シナ)う棹(サオ)に縦長の旗を付けたもの。 →撓(シナ)い(3) (3)富士谷成章の用語。動詞の活用語尾ル・レ,シク活用形容詞の活用語尾キをいう。「越ゆる」「越ゆれ」のル・レ,「恋しき」のキなど。
- 靡き易 なびきやす すぐ相手の言いなりになるさま。 「思むすぼれたる心にや,いとぞ―なる/有明の別」
- 靡く なびく ② ※一※ (動カ五[四]) (1)草や布などの先端が風や水の流れに従って横に傾き伏す。 「旗が風に―・く」「煙が―・く」「妹が門見む―・けこの山/万葉 131」 (2)相手の威力に引き寄せられて,従う。また,女性が男性に言い寄られて受け入れる。 「主流派に―・く」「お嬢さんはどつちへ―・いたかい/草枕(漱石)」 ※二※ (動カ下二) ⇒なびける
- 靡かせる 靡かす
- 靡ける なびける (1)なびくようにさせる。なびかせる。 「ぬばたまの我が黒髪を―・けて居らむ/万葉 2532」 (2)従わせる。服従させる。 「和泉・河内の両国を―・けて/太平記 6」
- 靡かす なびかす ③ (1)風・水の動きによって動くままにする。 「長髪を―・す」 (2)相手を自分の意に従わせる。 「時の有職と天の下を―・し給へる/源氏(賢木)」
- 靡ぶ なぶ なびかせる。 「婦負(メヒ)の野のすすき押し―・べ降る雪に/万葉 4016」 →おしなぶ
- 靡然 びぜん ◎ なびき従うさま。特に,多くの者が同じ傾向をもったり,同じ行動をとったりするさま。 「当時の医流にして苟(イヤシク)も気概ある者は,―として実学の風に帰せざるはなく/福翁百余話(諭吉)」