ぞうじょうまん 意味

発音を聞く:
  • 【増上慢】
    (1)〔仏〕 七慢の一。まだ完全に悟りを開いていないのに,悟りを開いたと思って,おごりたかぶること。
    (2)実力もないのに自己を過信して思い上がること。

例文

  1. 増上慢(ぞうじょうまん)とは、仏教でいまだ悟りを得ていないのに得たと思念して高ぶった慢心のこと。
  2. この話からいったんの「空」の無相の境涯に捉われて、真に妙有・妙用(みょうう・みょうゆう)の境地に達しないのに、自ら覚り終ったとする独り善がりの増上慢(ぞうじょうまん)の禅をたとえて言ったものである。

関連用語

        ぞうじょう-まん:    ―ジヤウ― [3] 【増上慢】 (1) (仏) 七慢の一。まだ完全に悟りを開いていないのに,悟りを開いたと思って,おごりたかぶること。 (2) 実力もないのに自己を過信して思い上がること。
        じょうまん:    【上慢】 〔仏〕「増上慢(ゾウジヨウマン)」の略。 「五千の―は莚(ムシロ)を巻きて立ち侍るとなり/ささめごと」 ; 【冗漫】 無駄が多く,しまりのない・こと(さま)。 「―な文章」 ﹛派生﹜——さ(名)
        ぞうじょう:    【増上】 〔仏〕 宗教上の能力などが,外部からの影響によって強化されること。
        ぞうじょうじ:    【増上寺】 東京都港区芝公園内にある浄土宗鎮西流の大本山。山号,三縁山。徳川将軍家の菩提所。空海の弟子宗叡の開創した真言宗光明寺を,1385年浄土宗増上寺と改める。江戸時代に関東の浄土宗を統括する寺院となり,上野の寛永寺と権勢を競った。
        ぞうじょう-えん:    ―ジヤウ― [3] 【増上縁】 (仏) (1) 他の物事が生ずることを助ける働きをする縁。 (2) 浄土教で三縁の一。弥陀(ミダ)の名号を唱えれば,臨終のときに聖衆の来迎を受けて必ず往生できること。
        ぞうじょう-じ:    ゾウジヤウ― 【増上寺】 東京都港区芝公園内にある浄土宗鎮西流の大本山。山号,三縁山。徳川将軍家の菩提所。空海の弟子宗叡の開創した真言宗光明寺を,1385年浄土宗増上寺と改める。江戸時代に関東の浄土宗を統括する寺院となり,上野の寛永寺と権勢を競った。
        ぞうじょう-てん:    ゾウヂヤウ― 【増長天】 (梵 Virūd.haka) 四天王の一。帝釈(タイシヤク)天に仕え,須弥山(シユミセン)の中腹にあって南方を守護する神。像は赤色で怒りの相を表し,矛(ホコ)などを持って甲冑(カツチユウ)をつける。
        ほうじょうまさこ:    【北条政子】 (1157-1225) 源頼朝の妻。北条時政の女(ムスメ)。頼家・実朝の母。頼朝の死後は父時政・弟義時とともに幕政に参与。実朝の死後,京都から九条頼経を四代将軍に迎え,自ら後見として幕政を裁断したので尼将軍と称された。
        ぞうじょうえん:    【増上縁】 〔仏〕 (1)他の物事が生ずることを助ける働きをする縁。 (2)浄土教で三縁の一。弥陀(ミダ)の名号を唱えれば,臨終のときに聖衆の来迎を受けて必ず往生できること。
        ぞうじょうてん:    【増長天】 〔梵 Virūḍhaka〕 四天王の一。帝釈(タイシヤク)天に仕え,須弥山(シユミセン)の中腹にあって南方を守護する神。像は赤色で怒りの相を表し,矛(ホコ)などを持って甲冑(カツチユウ)をつける。
        きょうまん:    【軽慢】 〔「きょう」は「軽」の呉音〕 人をばかにして,おごりたかぶること。人をあなどること。 「仰(アオノキ)に倒れ笑ひ―す/太平記 35」 ; 【驕慢・憍慢】 おごりたかぶって相手をあなどり,勝手気ままにふるまう・こと(さま)。 「冷刻な―な光をその眸から射出した/或る女(武郎)」 ﹛派生﹜——さ(名)
        しょうまん:    【勝鬘】 〔梵 Śrīmālā〕 インドの舎衛(シヤエ)国の波斯匿(ハシノク)王の娘。阿踰闍(アユジヤ)国王の妃。勝鬘経に登場する。 ; 【小満】 二十四節気の一。四月中気。太陽の黄経が六〇度に達する時。現行の太陽暦で五月二一日頃。
        ちょうまん:    【腸満・脹満】 「鼓腸(コチヨウ)」に同じ。
        びょうまん:    【渺漫】 広々として果てしのないさま。渺渺。 「小松原―として遠く連り/日光山の奥(花袋)」
        まんもくしょうじょう:    【満目蕭条】 見渡す限りもの寂しいこと。

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