うつぼ 意味
- 【空】
⇒うつお(空)
- 【空穂】
⇒窪田(クボタ)空穂
- 【靫・空穂】
矢を携帯するための筒状の容器。竹などを編んで毛皮を張ったもの,練り革に漆をかけたものなどがあり,右腰につける。矢羽を傷めたり,篦(ノ)が狂ったりするのを防ぐ。うつお。
〔「靭」と書くのは誤用〕
- 【鱓】
(1)ウナギ目ウツボ科の海魚の総称。全長50~150センチメートル。体形はウナギに似るが太く,胸びれと腹びれがない。ウツボ・トラウツボ・ゴイシウツボなど日本近海に約四〇種がいる。温帯・熱帯海域に広く分布。
(2){(1)}の一種。全長約90センチメートル。からだは細長く,やや側扁する。体色は暗褐色で,淡色の不規則な横縞の斑紋がある。皮膚は厚くてたるむ。鋭い歯をもち凶暴。夜行性で小魚やタコなどを食う。肉は食用ともなり,皮はなめして使う。本州中部以南の岩礁域に分布。ナマダ。ウージ。
- うつぼがい 【靫貝・空穂貝】 ツメタガイの異名。
- うつぼぐさ 【靫草】 シソ科の多年草。日当たりのよい山野に自生。茎は四角形で高さ10~30センチメートル。夏,茎頂の花穂に,紫色の唇形花を密につける。花穂の枯れたものを漢方で夏枯草(カコソウ)といい,利尿薬とする。
- うつぼざる 【靭猿】 (1)狂言の一。大名が,猿曳(サルヒキ)の連れている猿の皮を靫(ウツボ)にしたいと所望するが,猿のいじらしさに心をうたれてあきらめる。猿曳はその返礼に猿を舞わす。 (2)歌舞伎舞踊の一。常磐津。本名題「花舞台霞の猿曳」。二世中村重助作。1838年初演。{(1)}によるもの。 (3)長唄の一。1869年(明治2)二世杵屋(キネヤ)勝三郎作曲。純演奏曲。{(1)}を長唄にしたもの。
- うつぼつ 【鬱勃】 (1)意気が盛んにわき起こるさま。 「―たる闘志」 (2)こもった気が盛んに出るさま。 「雲が―とわく」
- うつぼぶね 丸木舟; くりぶね
- うつぼ-かずら ―カヅラ [4] 【靫葛】 ウツボカズラ科の常緑つる性食虫植物。長さ1,2メートル。南アジア原産。観賞用に温室栽培される。葉は互生し薄い革質。中央脈は長く伸びて巻きつく。葉の上端は筒状の捕虫嚢(ノウ)ともなり虫を捕食する。ネペンテス。漢名,猪籠草。
- うつぼ-がい ―ガヒ [3] 【靫貝・空穂貝】 ツメタガイの異名。
- うつぼ-がわら ―ガハラ [4] 【靫瓦】 瓦の一種。屋根の谷あるいは本瓦葺(ブ)きの谷などに用いる特殊瓦。中央が湾曲し,左右の一部に袖がついて「 ] 」の形をなす。
- うつぼ-ぐさ [3] 【靫草】 シソ科の多年草。日当たりのよい山野に自生。茎は四角形で高さ10~30センチメートル。夏,茎頂の花穂に,紫色の唇形花を密につける。花穂の枯れたものを漢方で夏枯草(カコソウ)といい,利尿薬とする。
- おもうつぼ 【思う壺】 〔「つぼ」は,博打(バクチ)でさいころを入れて振るもの〕 期待したとおりになること。 「―にはまる」「敵の―だ」
- くぼた-うつぼ 【窪田空穂】 (1877-1967) 歌人・国文学者。長野県生まれ。本名,通治。早大教授。「明星」を経て吉江孤雁らと「山比古」を創刊。現実主義的で平明穏雅な歌風。万葉・古今・新古今の評釈などにも業績を残す。詩歌集「まひる野」,歌集「土を眺めて」など。
- とらうつぼ 【虎鱓】 ウナギ目の海魚。全長90センチメートルに達する。成魚は暗褐色の地に不規則な暗色の斑状横帯と白色斑がある。後鼻管が著しく長く,口が完全に閉じられない。貪食で,小魚やタコを捕食する。魚皮をなめし革にして利用する。本州中部以南の岩礁域に分布。
- とら-うつぼ [3] 【虎鱓】 ウナギ目の海魚。全長90センチメートルに達する。成魚は暗褐色の地に不規則な暗色の斑状横帯と白色斑がある。後鼻管が著しく長く,口が完全に閉じられない。貪食で,小魚やタコを捕食する。魚皮をなめし革にして利用する。本州中部以南の岩礁域に分布。
- はまうつぼ 【浜靫】 ハマウツボ科の寄生植物。主としてカワラヨモギの根に寄生する。全体に淡黄褐色を呈する。茎は太く,高さ約15センチメートルで,鱗片状の葉が数個つく。五月頃,茎頂に淡紫色の唇形花を穂状につける。
- はま-うつぼ [3] 【浜靫】 ハマウツボ科の寄生植物。主としてカワラヨモギの根に寄生する。全体に淡黄褐色を呈する。茎は太く,高さ約15センチメートルで,鱗片状の葉が数個つく。五月頃,茎頂に淡紫色の唇形花を穂状につける。
例文
- 奴の思うつぼだ 我々を誘い込みたいのだ
- それじゃ奴らの思い通りだ 思うつぼだぞ
- まさに やつの思うつぼだな。 はあ?
- 私だってそうです 奴の思うつぼです
- 《っていうか 思うつぼって 何だ?
- でも このままじゃ 事務局の思うつぼです。
- みっともない。 取り乱しては 敵の思うつぼよ。
- 一度にケリをつけようなど人間どもの思うつぼだ.
- 犯人の思うつぼというやつだな
- それじゃあ 敵の思うつぼだ!